2011年12月26日月曜日

一人レーベル

津田さんの音楽業界の本を読んだのでだらだらまとめておきます。読み返してないので間違ってるところもあると思います。

音楽業界は、レコード会社が牛耳っていたが、最近はそうもいかなくなってきています。それも結構前からそうもいかなくなっております。昔はカセットテープでしたしもっと前はレコードでした。エジソンが発明したレコード再生機は非常に高価で宝石商などが扱う高級品でした。カセットテープになり、再生機のコモディティ化に伴い音楽産業が拡大しました。

その後CDが出来まして、カラオケも流行りまして、CMタイアップも流行りまして、小室的な画一的なサビさえよけりゃどうでもいい的音楽が繁栄しました。音楽業界に絡む事業主体が増え、音楽を追求するというより儲かる音楽ありきのビジネスに音楽業界全体が突き進んだ時期です。このときレコード会社を主軸とする音楽業界の最盛期を迎えました。

しかし今は、変わりました。CDからMP3に代わり、より簡単にコピーができるようになりました。インターネットの発展に伴い、グローバルに瞬時に音楽共有ができるようになりました。ナップスターの登場以降その交換は当たり前のものになり、CDの価値は低下し続けました。またエンターテインメントの種類や媒体も多様化され、DVDがあらゆるエンターテインメントを安価で提供することとなり、これらもCD消費を減退させる一因になりました。CD消費は急激に減退する中で、ライブの売り上げはフジロックなどのフェアの成功もあり増加傾向になっています。

さて、レコード会社の機能は、音楽家の発掘、音楽の作成(CD化)、プロモーションの3機能がメインになりますが、MP3にせよCDーRにせよ非常に安価に作成出来る時代に今は来ています。またメジャーデビューして多大なプロモーションをうったとしても意外と儲からない時代になっています。また音楽家の発掘についても、そもそも儲からず、会社の成長が下降傾向にあるレコード会社は発掘するモチベーションも低下しています。そこで提案されているのが、一人レーベルというものです。

発掘は主体的にインターネットのソーシャルメディアを活用することでファンと直接的コミュニケーションをとりながら、レコード会社という巨人一名に発掘してもらうのではなく、多数の一般ピープルから発掘してもらう方向にシフトすればいいのではということです。音楽作成はローコストで出来るし、プロモーションも発掘同様にソーシャルメディアの一員となりましょうということでした。ライブも重要な収入源としなければならないし、ライブ参加者限定のCD発売などメジャーからマイナーに指向をシフトしてファンクラブ的概念を音楽活動の主軸にしていこうぜということでした。

ちなみに、音楽のレンタルは立教大学の3人の学生が始めたのですが、はやりました。瞬間的に全国でレンタルショップが出来上がり、レコード会社など既存の音楽産業既得権益者が裁判を起こしましたが、既存レンタルショップがすでに非常に多くの数になっていたこともあり、レンタルショップを潰さない妥協案が判決となりました。iTunseは全世界で流行ってますが、日本はレンタルショップの存在も大きく、メジャーレコードがiTuneseに存在しないといった状況もあることから、他国に比べるとiTunseの成功は控えめでした。

この一人レーベルは当然ながら音楽だけにしか適用できない話ではなく、全てのUGCに適用できます。個人が表現し、そのアウトプットを商材にするような業界は全て当てはまります。電子書籍は上記の音楽の発展の経緯と類似しているといわれており、今比較しながら議論されるケースが多いです。自炊の裁判は、音楽レンタルと照らし合わせて、むやみに禁止しては行けないのでは?発展を阻害するのでは?といった議論があるのかなと思います。そしてその一人レーベル化を促すプラットフォームづくりがあらゆる分野で取り組まれている状況です。

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